INTRODUCTION

28歳・売れない女優。新たに挑む仕事は「泣き屋」!?

周囲には“女優”として見栄を張りながらも、鳴かず飛ばずな毎日を過ごす28歳の絵梨子。ある日、姉の訃報を受け帰郷した絵梨子は、姉が葬儀で参列者の涙を誘う「泣き屋」の仕事をしていたことを知る。その仕事の真の役割を知らぬまま、絵梨子は女優ならば簡単にできると思い、「泣き屋」を始めてみるのだが……。

監督は、是枝裕和監督製作総指揮のオムニバス『十年 日本(仮)』の一篇を手がける新鋭、藤村明世監督。本作『見栄を張る』は、シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の助成で製作された、藤村監督にとっても長編映画1作目となる。『おくりびと』を彷彿させる、かつて日本に実在していたという葬儀のための「泣き屋」に着目したストーリーで、撮影は和歌山県海南市や紀美野町、有田川町のみなさんの全面協力のもと敢行。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016でSKIPシティアワード、イタリアのWorking Title Film Festivalにてスペシャルメンションを受賞したほか、ドイツ、アメリカ、オランダなど世界の国際映画祭で注目を集めた。

主演は『神さまの轍 Checkpoint of the life』『たまゆら』ほかネクストブレイク必至の久保陽香。見栄を張り、世間体を気にする現代人の葛藤や無縁社会で失われゆく人との絆、そして、夢をあきらめきれないヒロインの成長--。誰もが共感できる人間ドラマが、監督、主演、女性同士ならではの繊細かつポップな筆致で紡がれていく。